大切だった貴方に今伝える
あの時まではそう思っていた。

転校前日、母と新しい父は喧嘩した
私は新しく出来た姉と一緒にいた

初めて夫婦喧嘩を間近でみた
その恐怖が今も残っている

そう…男って言う恐怖も知った

学校が始まり私は母と学校に向かった

そして担任の澄子に教室へと案内された

私は自分の席に着いて窓の外を眺めた。
すると前の席から女の子が声をかけてきた。

「はじめまして!私…紗耶香!よろしくね!」
私はビックリした。

私なんかに声をかけてくれる子がいたなんて……。
私はごもりながらだけど
「っあ…あの…うち…空夏です。よろしく。」
彼女はニコッと微笑むと前を向き治した。
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