先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




「…え?」



私の問いに、一瞬だけ目を見開いてすぐにその顔が意地悪になる


「あぁ」

「…っ」

「俺はサラの目の前でオッケーしたんだ、内緒で行ったサラとは違う」


「…そ、そんなのっ」



そうだけど…

「でもっ「ほら、次の授業が始まるだろ」」


「…」


時計をみれば、昼休み終了まであと10分


「せ、先生…いくらお仕置きだからって、性格悪いですっ」


「………」


「…意地悪」


悔しくて、胸がギュとなる


すべては私が悪い

だけど、キスも駄目、それでお仕置きだから先生は謙先生とお泊まりなんて酷すぎる


内緒でいくより、彼女の目の前で堂々と約束をするほうが酷い



ギュと制服を握りしめて、私は椅子から立ち上がった



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