先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




「えっと、確かにお茶はしたけど…それ本人から聞いたの?」


「あぁ、昨日電話きた」


「そう、なんだ」


やっぱり…


黒崎くんは悪くないけど、私はそれのせいで先生と微妙になったから


改めて自分の失態をみに感じてなんだか心がいたい


「知らなかった。なんで俺に言わなかったんだよ…しかも会ったの1週間くらい前だとか」


少し不機嫌な口調に慌てて私は手をふる


「いや、それはっ」


別に言わなくても…と、言うか


先生の事だけが頭をしめていたから、そんな事考えもしなかった


「まぁ、いいけど」


「…」


そう言う龍之介くんに小さく頭を下げると、彼はクスッと笑う


「終わった事はどうでもいい。それより奏汰と何を話したんだ?」


な、何を…か…


「えっと、ほら…黒崎くんのバンドのことを」


「バンド?あぁ、それか」

「うん。前から少し気になってたからさ」


「へぇ、まぁ相槌、色々頑張ってるからな」


あ、それは…なんとなく分かる



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