先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
「あ、いや」
だけど、私が龍之介くんを上手く誤魔化せるわけがない
だからと言って、頷くと"保健室にいけ"なんて言われてしまう
普段なら嬉しいけど、今は違う
「だ、大丈夫だよ」
龍之介くんの手を押し戻して私は雑誌を開く
「朝、すこし微熱があったけど…薬のんだし…心配しないで!」
あえて、否定はしない
クラクラするし、怠いことを言わなければ納得してくれるだろう
そんな淡い期待をして、龍之介くんにそう言うと…
「……」
いかにも、気にくわない
そう言いたそうな顔だ
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