先生は蒼い瞳の狼くん*2nd





――――……





サラが眠っている間


教室では龍之介が瑠花に"サラが熱をだしたから、保健室に行った"


そう伝えていた―…


「え、嘘!大丈夫なの?」

「たぶん」


「そっか…サラもよく熱だすんだから」


ため息をついた瑠花が席に座り隣りのサラの席をみる


「後で保健室いけよ」


「うん、そうする」


瑠花は頷き、何を思い付いたのか龍之介に向かって微笑みを浮かべる


「でも、よく熱があるって気づいたね」


「あ?……まぁ」


「それだけ、サラを見てるってことかな?」


「…………」


瑠花がそう言うと龍之介が微かに瑠花を睨んだのはいうまでもない―…














.

< 134 / 237 >

この作品をシェア

pagetop