先生は蒼い瞳の狼くん*2nd





毎回、毎回


どうしてこうもタイミングよく謙先生が来るの?

朝だって…そうだった



「………」

「…っ」


お互いに目を合わせ、先生は私からすばやく離れる


「謙…か?」

「うん」


頷くなり、謙先生がチラッと私達をみて私の姿をみて手をふる


「雪村!熱下がったのね」

「…あ」


明るく話し掛ける先生

その姿が嫌で、私はついうつむいてしまう


心配してくれてるのに、態度が悪いのは分かってる

だけど、いまは謙先生の姿をみたくない


千尋先生の元カノでファーストキスの相手なんだもん


しかも、お泊まりしたし…


平気な態度で接するなんて私には出来ない


「あら…ご機嫌ななめ?千尋なにをしたの?」


疑うような視線を千尋先生にむけて、肩に手をかける


「…ぁ」


「おい、なんでそうなるんだよ。決めつけるな」

「だって、どうかんがえてもここに二人なんだから千尋のせいでしょ」


「…知るか」


手を振り払うけど、再び謙先生の手が千尋先生にふれる



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