先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
「今回は意地悪しすぎたな」
ドックン、ドックンと先生の心臓の音がする
「ごめんな」
壊れ物を扱うように私を撫でる先生が愛しい
「もうしない、だからそれ以上泣くな」
「ぅ…っ」
「前に何回も言っただろ?俺が好きなのはサラだって」
「…う…んっ」
そっと、顔をあげられその唇が少し触れあう
「ただ、少し、忘れられた俺の気持ち分からせたかった。けど、最終的にサラをこんなに傷付けてたんなら…悪かった」
そ、そんな…
「それは…私だって、悪いからっ」
先生だけが悪いんじゃない
「そうか?まぁ、殴られたり…枕投げられて床に押し倒された俺の方がある意味重症だけどな」
「それはっ」
だ、だって…分かって欲しかったから
「…痛かった、ですよね…?」
なんだか、やっぱり私が全部悪い気がして、先生にそう訪ねる
「痛くないわけがない」
「うっ」
「だから、もう一回キスしたら許す」
「わ、わたしから…ですか?」
「あぁ、いいだろ?仲直りのキスだ」
「……」
仲直りの、キス―…
「うん…」
お互いに目があって、微笑み、私は先生の肩に手をのせてそっと唇を近付けると―…
「あ!その前に待て!」
「え?」
勢いよく私を引き離して少し慌てたように口を開く
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