先生は蒼い瞳の狼くん*2nd






「あんたさ、今から聞いてきたら?」


「え!?い、いまから!?」


今って、あと10分で授業が始まる

まさか、それを聞くためにサボったら千尋先生に怒られちゃう


「だって、聞かないで選んで、好みじゃなかったら悲しいじゃないの」


「そ、そうだけど…」


だけど、今からだなんて…


戸惑う私を軽く睨み私の背中を無理矢理おす


「だーめ!私に逆らう気?」

「い、いやっ」


瑠花ってば!龍之介くんや千尋先生に続けて私まで脅す気?!



「わ、わかってる!き、きくよ!だけど、放課後に行くから!」


だから待って!そう瑠花に向かって叫ぶと…





「なによそれ!!納得いかないわ!!」



「「!?」」


私たちの声が止まるほど大きな声に二人の動きがとまる



な、なに?


二人で顔を見合わせてその声がした方をみると、髪の毛長い女性と龍之介くんが何やら向かい合いながら話しこんでいる



う、うわっ、また修羅場?


龍之介くんの修羅場をみるのはこれで2回目だ



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