先生は蒼い瞳の狼くん*2nd







―――――……









「あぁ、龍之介に振られたんだろ?」


「え、なんで知ってるんですか?」


放課後、瑠花との約束通り私は保健室に来た


運よく、謙先生はいなくて先生が必死に書類を書いてるなか、机にうつぶせながら先生とお昼のことを話したんだけど…


どうやら、先生はそれを知っているみたい


「なんでって、本人が来てそう言ったから」


「本人?って、龍之介くんが?」


「いや、女のほう」


あ、そっか…そうだよね。千尋先生は生徒から人気あるしそーゆう相談もよくのってるんだった




「1時間くらい泣いてたから、大変だったんだぞ。あとで龍之介にきつく言わないとだな」


「そう、ですね」


1時間も、泣いてたんだ…しかもここで、千尋先生に慰めて貰って


「……」

な、なんか…思っちゃいけないけど、うらやましい

私なんて、謙先生に邪魔されてろくに触れもしないのに…



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