先生は蒼い瞳の狼くん*2nd






そんな風に他愛もない話しをしていると…




「雪村ー!」


「「??」」


少し遠くの廊下から謙先生の姿がみえた


「ちょっと話しがあるから、こっちに来てくれない?」


そう手招きをされて私は龍之介くんをみる


「行けよ、ごみ箱は俺が運ぶから」


「いいの?」


「あぁ」

「わかった。ありがと」


そういい私は謙先生のもとにむかった

















「で、単刀直入に聞くけど千尋から聞いたんだってな?」


「…………」


あぁ、やっぱりそのことか


謙先生に空き教室に誘われて言われた言葉は私の予想通り



謙先生に呼ばれた瞬間、そんなことだろうと薄々分かっていた


「はい…」


「納得したの?千尋の言ったことに」


「…………」


「やっぱりな」


はぁ、と息をはいて謙先生は椅子に座り脚を組む



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