先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
「………」
まるで、私がここにいるのが分かっていたかのようにドアをしめて
私の後ろに背中合わせになるように先生が椅子に座った
「昨日は…悪かった」
「………」
「いきなり、あんな話しをして」
背中に背中の熱を感じる
「……」
きっと、昨日の続きをいうつもりなんだ
そう思うと、なんだか怖い、そんな感情が生まれたのに
先生は思いもしない事を口にした
「なぁ、サラ」
「?」
「俺は本当は、いつからサラが好きだったと思う?」
「………え?」
予想外のことに、目を見開く
いつからって…つい最近じゃないの?
だから、付き合うようになったわけだし…
てか、何をいきなり聞くんだろう…
「最近、とか思っただろ?」
「…っ」
「実は違うんだな、これが」
「え…そ、そうなんですか?」
「ああ、てか、お前本当に覚えてないのか?あんなに俺にべったりだったくせに」
フッと口元を緩めて笑う先生
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