先生は蒼い瞳の狼くん*2nd






「サラ、今の話は龍之介に内緒だからね!」

「あ、うん…」


ボソッと呟かれた言葉に頷けば、ドサッと彼は自分の席に座る




「龍之介くん、おはよう…」

龍之介くんを見ると、"おはよう"と返してくれる


そう言えば、龍之介くんをみて思い出したけど


あの時、龍之介くんに千尋先生と何かあったとか疑われたんだっけな…


しまいには、私に目が恋してるとか…言ったし


今思えば、龍之介くんも瑠花以上に野性的なのかもしれない



あれ…だけど…


私はそっと瑠花を見る


さっきの話し、なんで龍之介くんには秘密なんだろう

龍之介くんには、色々お世話になったし…友達だから、話しても大丈夫な気がするのに…



そんな淡い疑問を私は微かに胸に抱いた




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