先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




もしかして、相手が千尋先生だから、言わないほうがいいのかな?


それとも、まだあやふやな状態だからとか?



そんな事を考えていると―…



「…サラ」

「え?」


龍之介くんの手が私に向かって真っ直ぐ伸びてくる


あっ、な、なにっ?


少し髪の毛をすくいクスリと笑う


「ゴミついてる」

「…っ」

ご、ごみ!?


「サラの髪はサラサラで綺麗なんだから、勿体ないだろ?」


「え、そんなことっ」


き、綺麗なんて。そんな台詞、生まれて初めて言われたから、龍之介くんが触れてる髪の毛が少し熱い


「俺は嘘なんか言わないから」


「あ、う、うん」


私が頷くと、それを頬杖を付きながらみていた瑠花がクスリと鼻で龍之介くんを笑う



「龍之介」

「なんだよ」

「今のギャグ?サラの髪がサラサラって」


「…あ!」


本当だ…


そう笑う瑠花に龍之介くんが嫌な顔をしたのは間違いない―…











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