先生は蒼い瞳の狼くん*2nd





そうすると、"やっぱりな"と言いながら先生はため息をはいた


やっぱりなって…先生は私がそう言う事を知っていたの?


「昨日、サラと目があったよな?」

「はぃ」

「あの時、なんとなく分かった。あー…コイツ、俺と別れようとしてるなって」

「………」


「今でも、そう思ってるのか?」


「だ、って…」


「言っておくが、サラがまだ俺の事を好きなら俺は別れる気はないからな」

「………」


「こないだ、言った事は謝る。悪かった」

「え?」


「俺は、色々焦って迷ってた。どうしたらサラを傷付けないかって」


そ、そんなっ!


「だから、サラが言って欲しいセリフも言えないし、別れたいなら別れるなんて言ったが…」


「…………」


「よく考えて、謙に相談したら、半殺しにされたんだ」


そう言い、苦笑いをする


「それで、冷静になって考えたら…サラに酷い事を言って、逆に傷付けた」



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