先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




「なんだよ、それ」

「ねぇ、先生」

「無視かよ…」

「私のこと、どれくらい好きですか?」



そう言うと、今度は渋い顔をして、チラリと私をみる


「なんだよ、このくらいって手で表して欲しいのか?」

「はい」

「…お前」

「先生!早く」

「そーゆうの、狡いんだよ!お前は!」


「えっ…ひゃっ」


グイッと手を引かれて、私の身体はすっぽりと千尋先生に抱きしめられてしまう



先生の心臓が凄くドキドキしてるのがわかる


「せ…んせ?」


「……」

「どのくらいですか?」


「まだそれか?」

「…だって…聞きたいじゃないですか…じゃなきゃどっちの封筒もあげませんよ?」


「うっ」


「先生?教えてください」


そっと先生の背中に手を回して抱き付くと、先生が"やばい"と呟く



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