先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
私がいる距離からでも分かるその本は、頭が痛くなりそうなほど細々とした文字
「うわ、頭痛くなりそう…サラ見て!漢字だらけ!古典みたい」
ブルッと身震いする瑠花に近寄ってその本をみると、瑠花の言う通り漢字だらけ
凄い、細々した字で余白なんてないんじゃないかと思うくらい難しいそうな本
「こーゆうの、見るとどうして同じ人間なのに、こんなに違うのか不思議だわ」
本から目を反らす瑠花に先生は笑いながら口を開く
「貸してやろうか?同じ頭になるように?」
「げっ、私はちーちゃんみたいに変態にはなりたくないから、いらない」
そんな会話をしている二人の声を聞きながら私は再び、その本のページをめくる
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