先生は蒼い瞳の狼くん*2nd





少し大人の先生の香り


それが私の鼓動を早くする―…


「…先生っ」

「やっと、二人きりになったな?」

「…うっ」

二人きり、そんな事を言われたら余計に意識してしまう


「って、言うか…さっきのは一体なんなんだ?」

「え?」


さっきの?何の事?そう思い、抱きしめられながら首を傾げると先生の唇が私の耳元を掠める


「だから、何が目的で瑠花とあんな事したんだ?おおかた、俺から何か聞こうとしたんだろ?」


「あっ」


ば…ばれてる。


「何が聞きたかったんだ?」


パクっと先生が私の耳を加えながらそう言う


「そ、それは…」


そんな事、いま先生に聞けるわけがない

聞けたら瑠花とこんな事考えなかったんだ



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