先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




好き

付き合って

何回も囁かれた言葉と初めて言われた言葉が重なって、それが魔法のように私にふりかかる


「昨日、ハッキリ言わなかったから本当は俺も言おうと思ってたんだ」


「千尋先生…」

「ハッキリしないと、サラも色々と迷うだろうし。日が立つにつれ、言いにくくなる事だからな」

「………」


そっか、ちゃんと考えてくれてたんだ―…嬉しいな。本当に先生の特別になれたんだって、そんな風に感じる


「で、サラ?」

「?」

「返事。いつまでも 黙ってるなんてズルいぞ」


ゴツンと、重なっていた額を少し離して再び鈍い音を出して重なる


「うっ」

「俺にここまで言わせたんだから。早く答えろ」

わ、わかってる…先生が言ってくれた言葉に返事をしなくちゃいけないんだ―…


そう思い、カラーコンタクトで隠れた蒼い瞳を見るように私は先生をじっと見つめる



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