先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




犯罪者だなんて…そんなことないのに…


でも、多分、世間では犯罪なのかもしれない

先生は二十歳を過ぎている大人で私は未成年なんだもの


だから、早く先生に追い付きたい。早く大人になりたい


「サラ…」

「?」


身体を引き離し、先生の顔が近付いて来る…


「付き合うって答も出たことだし、さっそくイケない事しちゃうか?」

「…あ」


「ほら…」


グイッと顔がさらに近付いてあと数センチで唇が触れてしまう


イケないことって、そんなっ


「先生、ここ保健室だから…っ」

「大丈夫。誰もこない。それに前にもしただろ?」


た、確かに…あの日、私が初めて先生とキスしたのはここだった―…


私のファーストキス―…


「初めてだったんだろ?少し怯えてたサラが可愛かったな」

「なっ、やめてください!恥ずかしい…っ」

「はいはい、ほら」


先生が反らした顔を引き寄せて私は先生の服を軽く掴む



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