先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
そう、本当に待つだけ―…
待つ、だけ
だったのに―…
ガラッ――…
「千尋~~!!」
「「!?」」
落雷が落ちたような勢いで扉が開けられて、慌てて先生が私から離れてクルッと扉の方を見る
「っ」
やばいっ
バクバクなる心臓を必死に抑えながら、私は先生に落とされたリボンを拾った。
"千尋"そう呼びながら、入って来た声はさっき私が話題にした謙先生で…
「謙先生!そんなに走らなくたって!!」
後に続くように、息を切らした瑠花が保健室に入って来た
「お前らな、もう少し静かにしろ」
軽く咳払いをして、そう言い、先生は何事も無かったかのように自分の席に座ってしまう
「あ、悪い…じゃなくて…ごめんなさい。千尋先生」
謝る先生に、私は少しホッとした
良かった。バレてない
こーゆう事は前にもあって、慣れるものじゃない
って、言うか。心臓に悪い。
黙り込む私に謙先生は私の顔をじーとみる
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