先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
龍之介くんの怪我もあれから随分とよくなった
と、言うか…回復力が元々早いのか今ではあんな酷い怪我が嘘みたいに綺麗に直ってる
心配だったから、本当に良かった―…
「龍之介くん、おはよう」
彼にそう返すと、龍之介くんは私を見てから瑠花がもっていた雑誌に視線をうつした
「バレンタインの話しか?」
「うん、もう2月なんだから」
「へぇ」
「今年の龍之介はいくつ貰うんだろうねー」
頬杖をつきながら、瑠花はそう言う
「そんなに、龍之介くんは貰うの?」
まぁ、モテるんだもんね
「うん、同級生や上級生に中学の後輩?食べないくせに貰うだけ貰う最低なパターンだから」
「しょうがねぇだろ。断ったらそれで、後が面倒なんだから」
確かに…私がもし龍之介くんにあげて"いらない"なんて言われたら悲しいもんな…
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