先生は蒼い瞳の狼くん*2nd


「?」


なんだろう?そう思い瑠花に近付くと小さい声で彼女が口を開いた



「あんた、それ本気で言ってるの?」


「?」

「ちーちゃんが知ったら怒るってば!」

「千尋先生が?どうして?」


だって、別に龍之介くんの事は好きじゃない

あげる事に対しての感情は先生とは違って愛の好きじゃなく、友達としての好きだ


それなのに、どうして先生が怒るの?


「まだ出たよ、この鈍感なの」


「?」

「私、どうなっても知らないよ?」

「どうなって、って言われても…」

先生は、私がバレンタインに龍之介くんにあげても何も思わないと思う


「大丈夫、だよ」


「そう思ってるのは、サラだけでしょ?もう…なんかちーちゃんが可哀想だわ」


はぁーとため息をはく瑠花に私はその時なにも言えなくなった――…









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