先生は蒼い瞳の狼くん*2nd


可哀想、だなんて


そんなに、あげたらダメなのかな…


本命は先生だで龍之介くんにそんな気持ちないし…彼だって"友達"として欲しいに決まってる


「……」


なんか、私は考えがあまいのかも…そんな風に思ったら少し悲しい気分になり―…


思わずだまり込むと、瑠花が私の目の前で手をふる


「ごめん、ごめん。そんな顔させるために言ったんじゃないからさ!」


「………ぅん」


「まぁ、それより、バレンタインなににしよーかなぁ」


雑誌を真剣に見る瑠花を見ながら、私はとても複雑な気分がして、仕方がなかった―…







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