先生は蒼い瞳の狼くん*2nd
「ご、ごめん!瑠花!」
「別に。サラは私の話なんて聞きたくないのね」
必死に瑠花の後をおって隣り並びながら歩いていると、グスッと完璧に泣き真似をする彼女
「そんな、こと」
「いいの…別にっ…わたしっ」
両手で顔を塞ぐ瑠花に私からは冷や汗が流れる
る、瑠花ってば!そーやってまた私を困らせるんだからっ!
「瑠花、やめてよ!わかった!ちゃんと話聞くから!」
「…グスッ」
それでも、嘘泣きをやめてくれない―…
「る、瑠花ぁぁ」
チクチク刺さる視線は"友達を泣かすなんて最低ー"そう言ってるに違いない
確かに私も傍観者なら絶対に思ってる。だけど、これは演技であって…
「お願いだからっ!」
両手を合わせて瑠花に祈願していると―…
「渡部」
「…え?」
突然、私の背後から、聞こえて来た声にドキンと胸が鳴った
.