本気だからねっ!
「うん!もちろん!!」


「よかった。じゃあ、また放課後に」


「うん。バイバイ」


あたしがそう言うと、千歳君はあたしに手を振って屋上を出ていった。


千歳君が出ていって、あたしは一人屋上で青空を見ていた。


「はぁ………。これでよかったんだよね……?」


独り言を呟きながら、空を見る。


すると、雪がちらつき始めた。


「あ、雪………。そろそろ戻ろうかな?」


あたしは立ち上がると扉に向かって歩き出す。


そして、扉を開けようとしたところで、誰かに腕を引っ張られた。


「きゃ………!?」


そのまま屋上の地面に尻餅をつく。


誰に引っ張られたのかがわかるのに数秒かかった。


「……………










瑞模君……」










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