本気だからねっ!
全然知らない女が立っていた。


「あ、あたしはね大丈夫なの。いっつもさぼってるから、誰も気に止めてないし」


「ふ〜ん。あっそ。それよりさ、お前名前は?」


適当に返事をして名前を聞いた。


「あたし?あたしは橘芽衣(タチバナ メイ)。2-Aだよ。ってか、同じクラスなんだから覚えといてよ」


……こんなやついたっけ?


ってか、こいつ頭いいんだ。


うちの学校はA組から順に頭がいい人で分けられていて、G組まであって1学年だけで200人はこえている。


「ねぇ、こんなところで何やってるの?」


橘が聞いてきた。


「別に。なんもしてねぇけど?お前は何しに来たわけ?」


「あたしはただのサボり。授業つまんないんだもん。レベル低すぎて」


そう言ってぶーっと唇を尖らせる橘。


「じゃあ……どっか行く?」


「えっ?」


「学校抜け出してどっか行こうぜ」










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