本気だからねっ!
「わかってるよ………」


静原先輩………。


なんか、静原先輩がすごく可哀想で。


だけどあたしにはどうすることも出来ないから、すごく申し訳なくなった。


「……さっ!作業進めるぞ!」


いきなり静原先輩が勢いよくそう言ったので、あたしはビックリした。


「静原先輩!?大丈夫ですか??」


「うん。そんな、いつまでも落ち込んでられないしね。作業も進めなくちゃだから。……ほら、中野も座って!」


「あ、は〜い!」


そう言って梨紗先輩は空いてる席に座った。


そして、残ってる作業をまたやった。


――――――――――
――――――――
――――――


「あ〜!!やっと終わったぁ!!!」


全部の作業が終わり、あたしは大きく伸びをした。


「お疲れ様。慣れない作業で大変だったでしょ?」


そう言って微笑んでくれるのは千歳君。


「ううん、全然!千歳君、何でもやってくれたから、むしろ助かっちゃった!ありがとうね!」










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