本気だからねっ!
「でも、キス以外何もされてないし……」


「とにかくっ!杏ちゃんにキスした罪は重いのよ!絶対に懲らしめないと気がすまない……」


「別にキスくらいいいですよ!!そんな大層なものじゃないし」


言ってて自分が惨めになってくるけど。
どんだけちっぽけな人間なんだよって。


「んー、とりあえずあいつには問い詰める!
…で、杏ちゃんさぁ、中森君とはどうなの?」


にんまり笑顔で聞いてくる梨紗先輩。


「えっと……」


あたしは今までのことを話した。


といっても、千歳君に告白されて付き合うことにした辺りは話してたから別れたことを話したんだけど。


「………って、訳なんです…」


「そっかぁ……。杏ちゃんも大変な恋してるね」


そう、ちょっぴり複雑な表情で笑う梨紗先輩。


「梨紗先輩も……好きな人とかいるんですか?」


あたしばっかり相談に乗ってもらってたから、梨紗先輩の話しは全然聞いたことがなかったんだよね。










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