本気だからねっ!
「うん……。いるよ。っても、絶対無理だと思うけど」


「そんな……。諦めちゃだめですよ!まだわかんないし…。その話、教えてくれませんか?」


あたしも、少しでも梨紗先輩を励ましたり力になりたいと思ったら、いつの間にかそう言っていた。


「ありがとう……。あたしの好きな人ね、静原なんだ」


「………えっ?」


……もしかしてあたし、最低なことしたんじゃ……。


「梨紗先輩………。ごめんなさいっ!!本当に本当にごめんなさいっ!!あたし、なんて言ったらいいか……」


「ううん。謝らなくていいよ。静原が元々、あたしのこと眼中にないのなんて、知ってたことだから。
………でも、優しくて、いつもあたしのサポートしてくれて。本当はあたしがしなきゃいけない仕事とかも、やってくれて……。ずっと、静原に助けられて。あたし、いつの間にか静原が好きになってて」


そう言って、一筋の涙を流す先輩。


「でも、静原ってみんなに人気だしモテるでしょう?あたしの友達にも好きって子いっぱいいて。ずっと誰にも相談できなくて溜め込んで……」










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