本気だからねっ!
「んんー……」


「静原先輩ー!授業始まっちゃいますよー!」


キーンコーンカーンコーン


そうやって静原先輩を起こしてる間に、予鈴が鳴って閉まった。


なのに、起きる気配はなくて。


「静原先輩ーっ!!チャイム鳴りましたよー!授業始まりますよ!!起きてください!!!」


「んー………」


「静原先輩!もう、知りませんよ………キャッ!!」


いきなり腕を引っ張られたかと思うと、あたしは静原先輩に抱き締められた。


「ちょ……静原先輩!?」


「………梨紗……」


………えっ?


今、確かに“梨紗”って言ったよね??


「静原先輩寝ぼけてるんですか?あたしは梨紗って人じゃありませんよ!」


そう言ってるんだけど、静原先輩は離そうとしない。


「ちょっと……静原先輩!?……んっ」


あたしはまたもや静原先輩にキスされた。


「ちょっと、静原先輩いい加減に起きてください!!」










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