本気だからねっ!
「……つまり、中野も俺が好きだってこと?」


「そうですよ!なのに、静原先輩が女の子に手出したり、つきあったり……梨紗先輩がどんなに傷付いたかわかりますか!?」


「なんだよそれ……。俺、馬鹿みたいじゃん……」


そう言って俯く先輩。


「………告白、した方がいいんじゃないですか?」


あたしは静原先輩にそう言う。


あたしも、梨紗先輩には幸せになってほしいし。


「………うん。俺、告白する!!もう、恥ずかしいとか、そんなの構ってられねぇよ!!」


「………よかった。静原先輩!絶対、梨紗先輩を幸せにしてくださいね!今まで傷付けてきたんですから。それが、あたしの一番の願いです!」


ニコッと微笑むあたし。


先輩も、爽やかな笑顔で微笑み返してくれた。


「それよかどーする?今更授業戻ってもなぁ。……作業やっちゃうか?」


「もちろんっ!みんなのためにもなるし!あたしの仕事も、まだ残ってるので!!」


そして、あたしたちは授業が終わるまで作業をやった。










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