本気だからねっ!
「うん、わかった。じゃあ、また後でね」


「うん。また後で」


あたしは千歳君に手を振って教室に入った。


「あ、杏乃〜!!委員大丈夫なの?」


教室に入って一番に智佳に話しかけられた。


「うん。今日ははやく終わったから、手伝いに来たんだ。何かやることない?」


「あ、それならこっち手伝って!!人手足りなくて困ってたのよ〜!!」


智佳にそう言われて、あたしは智佳についていく。


智佳たちがやっていたのは、看板のペンキ塗りだった。


「ペンキ塗るの大変でさ〜。何人いても足りないのよ。杏乃手伝って!!」


うちのクラスの看板はめちゃくちゃでかいから、確かにこれにペンキ塗るのは大変だ。


でも………


「やけに人少なくない?」


そう。いくら看板が巨大だっていっても、人がたくさんいたらそんなに時間はかからない。


ペンキ塗りの作業は結構前からやってるはずだから、こんなに時間がかかるはずはないんだけど………。










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