本気だからねっ!
「……杏乃、変わったね」


「えっ?何が?」


「前はさ、文化祭とかに燃えててもこんな面倒なことに首突っ込んだりしなかったじゃん。
それなのに今回委員になってすっごいイキイキしてる。


私ね、杏乃のそういう姿みて私も頑張ろうって思えたんだよ」


智佳はニコッと笑った。


「智佳………。ありがとう。そう言ってくれると嬉しい」


あたしは智佳にそう言うと、もう一度クラス全体を見た。


「………文化祭の準備仕切ってる人は?」


「委員長と副委員長、文化委員の人だよ。たぶん被服室にいると思う」


「わかった。ありがとう」


あたしは教室を出て、被服室を目指した。


まずは、仕切ってる人たちと話し合わないとどうにもならない。


準備を仕切ってるのは四人。本当はあたしも入ってるんだけど、あたしはほとんど委員会の方を優先にしてるし、クラスのことは委員長に任せてた。


でも、それが駄目だったみたい。


「委員長!話があるんだけど!!」










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