本気だからねっ!
「………なんでかわかんないけど、すっごい悲しいんだもん」


「杏乃さぁ、神村君のことどう思ってるの?」


「えっ?ん〜、友達かなぁ?最近仲良くしてるし」


「もし杏乃がさ、あたしに“しばらく話しかけないで”って言われたらどう思う?」


「嫌だよ!!たぶん、次の日学校来れない。それに……なんでそういうこと言うの?って、智佳のこと信じられなくなる」


「今さ、神村君にも同じ感情持ってない?」


「うん。悲しくて、だけど信じられなくて……不思議なんだ」


「……友達にそんなこと言われたら、当たり前じゃないかな?


神村君は杏乃にとって友達なんでしょ?


その友達からそう言われたら、あたしだったら悲しくなるな……」


………そっかぁ。


智佳にそう言われて、少し胸のモヤモヤが晴れた気がした。


「ありがとう、智佳。あたし、もう一回きちんと理由聞いてみる!」


「うん。杏乃が元気になってよかった!さ、食べよ!せっかく来たんだし」


「そうだね!」


そして、ケーキを食べたあと智佳と別れて家に帰った。










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