本気だからねっ!
頭をくしゃくしゃっとして謝る千歳君。


「あたし、軽い女だよ?瑞模君のこと好きなの辛くなって千歳君にすがったじゃん。


……最低でしょ?
自分でも最低ってわかってるよ」


「ううん。杏乃ちゃんは悪くないでしょ。俺だったらたぶんああしてる。なんか、男なのにダサいけど」


「ううん。ダサくない。あたしはそうやっちゃったし。……って、なに話してるんだろ。


……あたし、千歳君をたくさん傷付けたかも知れないけど、千歳君とは喧嘩したくない。
委員もあるから仲悪くなりたくないの。


もう一回、考えてみてくれないかな?
話しかけないでってやつ」


「………わかった。考えてみるよ」


そう言って千歳君は生徒会室を出た。


「………元に戻れるかなぁ……」


あたしはそう独り言を呟いて、生徒会室を出た。










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