本気だからねっ!
「どうする?当日も誰も手伝ってくれなかったら」


「そんなこと言わないでよ。もし、そんなことになったら困るのはうちらだよ。


あたしは委員だから当日はほとんど手伝えないし、働くのはここに来ているみんなだよね。


その分収入は凄いと思うけど」


最後の文はちょっと冗談を交えて言ってみた。


「なにそれー、ウケる!


………でも、本当に困るよね。
うちらだけで働けんのかな?」


文化祭まであと二週間もないし、かといってみんなの仲が元に戻る確率は低いし。


確実にみんなが当日だけ手伝ってくれることはないだろう。


そうなると、当日働くのもここにいるメンバーになるわけで。


うちのカフェは、手作りにこだわってるからお客様がたくさん来たときなんかは大変だと思う。


「どうしようね。何とかしてみんなの仲が元に戻る方法はないかなぁ?」


なんて智佳は言うけど。


確実に無理だと智佳も感じてるんだろうな。


あの日以来、クラスの仲は元に戻るどころか悪くなる一方で。


相手がなんか言ったらこっちも言い返すから余計に反感をかうだけだし。










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