本気だからねっ！

あたしが生徒会室のドアを勢いよく開けて中に入ると、静原先輩がそう言ってくれた。


「クスッ。杏ちゃんのこんなドタバタしてるのを見るのも、最後になるんだぁ……」


梨紗先輩が切なげに言う。


「梨紗先輩……、そんなこと言わないでくださいよぉ！悲しくなるじゃないですか！！」


梨紗先輩の言葉に涙ぐむあたし。


「ごめんね。つい、そんなことを思っちゃって」


梨紗先輩も涙ぐんでるし。


「ほれほれ。泣いてないで、会議始めんぞー」


静原先輩のその声で、会議は始まった。


「―――のようになります。


みんな！明日は文化祭本番だ！
張り切っていくからな！


それでは、今回の会議は終わり！
このあとも教室の作業がある人はそっち優先だけど、委員の仕事があるので集まってください。


明日は７時に集合だからな。忘れんなよ！！
それでは、委員会終わり！」


会議が終わってみんなは席を立つ。


何人かの人が教室の準備に向かったけど、ほとんどの人が集まった。