本気だからねっ!
彼女をよく見ると、服は着てるけどほとんど脱げてる状態。


あたしは彼女に事情を聞くと、さっき殴ったのは彼女の彼氏らしく、今は行為の最中だったらしい。


「本当にごめんなさい!!………だから言っただろ!こんなとこでするのは嫌だって」


「だって、絶対人通らないと思ってたんだもん」


「あ、あのっ!すみません!あたし、勘違いしちゃって………」


「あ、いいんですよ。トラブルがないか見回りしてたんでしょう?」


「えっ?あ、はい……」


「だったらしょうがないですよ。こんなことあったら、助けるの普通だし。


あの、そろそろ私たちいきますね」


「あ、はい!文化祭楽しんでくださいね!!」


笑顔でそう言って、彼女たちが行くのを見送る。


完全に行ったのを見ると、あたしはその場に座りこんだ。


「………あたし、もう駄目だよ」


さっきの瑞模君のこと、智佳に相談したいけど智佳は今仕事中だし。










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