本気だからねっ!
空いてるベンチに座ってみんなでたこ焼きを食べる。


「確かにおいしい!結構本格的なのね」


「ね!おいしいよね!!」


委員長が言ったことにうんうんと頷くあたし。


さっきの辛さを紛らわすために、あたしはわざと明るく振る舞っていた。


「はぁ、食べた。……よしっ!次どこ行く?」


「どこでもいいよー」


「あ、なんか遊ぶとこあるみたいだし、そこ行かない?」


「いいねぇ!行こ行こ!」


なーんていう風にはしゃいで……。


みんなはもうベンチを立って、目的の場所まで走り出している。


あたしもゆっくり立って、空になったたこ焼きのパックを捨てると、みんなの方まで走り出そうとした。


「……ちょっと、杏乃!」


でも、そこで智佳に腕を掴まれてあたしは足を止めた。


「……なに?智佳もはやく行こ?」


「杏乃……。どしたの?なんか辛いことあった?」










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