本気だからねっ!
「じゃあ、その気持ちを伝えてきな!


………丁度あんたの王子さまが表れたみたいだし?」


「えっ?」


智佳が指で示した方を見ると、そこには瑞模君がいた。


「え…?なんで……?」


「はぁ。やっと見つけた。


なんで逃げんだよ。
まだ話終わってねぇじゃん」


「そ……そんなこと言ったって……。


ってか、瑞模君が悪いんじゃん。
あんな怒ったような態度とるから」


「はぁ?なんで?俺怒ってなかったじゃん」


「怒ってたでしょ!苛ついた声出してさ。


……それより、あれ、どういう意味?」


「あれってどれだよ。


……つーか、場所変えねぇ?
なんか、めっちゃ見られてるし」


「あ……うん…。
ごめん。智佳……」


「いいよ。行ってきな!


……ちゃんと、伝えるんだよ?」










< 227 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop