本気だからねっ!
アイツのことなんかどうでもいいのに。


今まで俺は、彼女がいようがいなかろうが普通に女遊びをしてた。


縛られるのが嫌だった俺はいつだって遊びで、何事にも本気になったことがなかった。なのに………



「今日の俺、なんか変だよな………」


そう、変。
おかしいんだ。あれだけ縛られるのが嫌だったはずなのに。アイツの顔が思い浮ぶなんて。



「瑞模君?大丈夫??具合でも悪い??」

「いや……大丈夫です」


そうだよ。
今は莉子さんと遊びに行く。女遊びをする。それが俺らしい。


俺は返事をすると、莉子さんと一緒に歩き出した。


アイツのことなんか忘れて………。










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