本気だからねっ！

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「杏乃、大丈夫？」

「うん………。大丈夫………」


瑞模君を見つけてしまって、あたしはその場にいづらくなって、そそくさと逃げた。

智佳には変なのって言われたけど。


そのあと智佳には事情説明して、今に至る。



「でもさー、信じられないよね。今日告白して、今日浮気するとかさ」

「そもそも、付き合ってるのかさえ危ういけどね」

「もー。またそんなこと言って！自信持たなきゃ駄目って言ったでしょ！
……って、そんなの見て自信なんてつくわけないよね。ごめん」

「ううん。智佳のせいじゃないもん。謝んなくていいよ。
だけど、あたしもツイてないよねー。あんなの見ちゃうな……んて……さ………」


そう言ってあたしは泣き出してしまった。