本気だからねっ!
「う………ぅえ……ぐずっ………」

「杏乃………」


智佳はあたしが泣いている間、ずっと背中を擦ってくれた。



「………ありがと。もう、大丈夫だよ。そろそろ帰ろ」


そう言って、あたしは立ち上がる。


「杏乃………。送るよ。あんた一人になったら、泣いてそうだし、なんか危険な気がするし」

「ありがと。智佳」


智佳は優しいね。
こんな優しい友達が持てて、あたしは幸せだよ。



「それより、明日ちゃんと言った方がいいよ!
気になってること全部聞いた方がいいと思う」

「うん………」


智佳はさっきからそう言うんだけど………


正直、あたしはあんまり乗り気じゃない。


今は瑞模君と話したくはないんだ。










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