本気だからねっ!
「えっ………?」


音がした方を見てみたけど、誰もいなかった。


「まさか………幽霊?」


そんな訳ないんだけど。
一人でいるとどうしてもそういう思考に至ってしまう。


「やだやだやだ!!どうしよう………。千歳君……戻って来てよ………」


一人で騒いでたら、またガタッという音がした。


「もうなんなの!?嫌だよぅ〜………」


初めは縮こまって耳を塞いでたけど、意を決してあたしは音がした方にいった。


恐る恐る伺う様に見てみたら、瑞模君が机に寄りかかって寝ていた。


「えっ?瑞模君!?」


あたし、瑞模君に会うときって必ず瑞模君は寝てる気がする。


ってか、ガタガタ音がしてたのは瑞模君のせいか。机が影になっててわからなかった。


「おーい、瑞模君。起きないの?ってか、寝てるならこんな時間に来ないでもうちょっと家にいればよかったのに………」


一人でブツブツ言ってたら、急に腕を引っ張られた。


瑞模君に。










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