本気だからねっ!
あたしが一人で怒ってて、瑞模君は何にも反応しなかった。


「ちょっと!!なんか言ってよ!!」


「……………」


返事を求めたけど、瑞模君は無言のままだった。


っていうか、あたしのこういうとこがダメなんだよね。すぐキレちゃうとこ。


でもさ、いくらなんでも酷くない?あたしが本気だってこと知ってるのに、口封じの為だけにキスするなんて。


「………ファーストキスだったのに」


ぽつりとあたしは言った。


「……………ごめん」


あたしが悲しくて泣きそうになったところで、いきなり瑞模君が謝ってきた。


「………謝るくらいならキスなんかしないでよ」


怒りと呆れを混ぜたような声で応える。


「………うん。ごめん…。俺、何でいきなりキスなんかしたんだろ………。無神経だったよな。ほんとにごめん」


それでも尚謝ってくる瑞模君。










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