それはまるで粉雪のように
「御影について何か知っているのか?」

「もちろんだ!!これでも中学時代はよく騒いだものだ……」

谷口と平林は健二の後ろで騒いでいる。と、健二はあることを思い出した。

「平林……」

「何かな?」

「お前……家、こっちじゃないだろ?」

「いかにも!!」

「威張るな!!」

「まあまあ、御影もそう言うなって」

「あのな~谷口、こいつに関わるとろくなことに……」

しかしそんな健二の忠告を無視し谷口は平林に言った。
< 30 / 51 >

この作品をシェア

pagetop