それはまるで粉雪のように
「よっと。」

健二はベッドに腰掛け、携帯を開いた。携帯は濡れている。

「こういう時だけは防水ケータイがいいんだよなぁ。」

苦笑しながら誰に自慢するわけもなく、メールを送るため携帯を触る。

「……ん?」

待ち受け画面には『新規メール1件』の文字が出ていた。
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