それはまるで粉雪のように
「誰からだ……?」

健二はメールを読み始めた。

『お~い健二。元気してるか~?』

「なんだ、谷口か……」

メールは美帆からではなく、クラスメートの谷口からであった。少し肩を落としながらも、健二は続きを読み始めた。

『そうそう、質問なんだけどさ、今度のクラス会、何やるんだっけ?』

「……いやいや、俺に聞かれても……」

健二は苦笑いしながら口にした。

『一向に岡本から連絡が来ないんだ。』

「…………?」

『ま、明日学校で聞くからメールの返事は面倒だったら別にいいぜ。じゃな(・ω・)/』

健二は最後までメールを読んだ。が、途中の文『岡本から連絡が来ない』というのが気になっていた。俺から別れて走っていったあと、何かあったんじゃ……そんな不安がずっと頭に浮かんでいた。
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