それはまるで粉雪のように
「……いや、アイツの事だ。多分、忘れてるに違いない……」

先の不安を無理に打ち消すように、後の理由を自分の中で正当化する。

「とりあえず、謝っておこう……」

健二は美帆にメールを書き、そして送信した。

『とにかく今日はごめん!俺の何かの行動で岡本を傷付けてしまったんだと思う。だから、何が悪かったのかを教えてほしい。』

そして健二はベッドの上に横になる。これで一応仲直りはできたと思った健二。そしていつの間にか携帯を持ったまま眠りについていた。
しかし携帯の画面には『送信失敗しました』の文字が出ていた。
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