あたしの執事(カレ)はバンパイアっ
執事長のルシーダに、お小言を言われた。

「はぁい。ねぇ、ルシーダ。リューク、見なかった?」

お小言序でに、尋ねると。


「リューク様ですか?地下にハーブを取りに行かれましたよ?」

ルシーダは、答えた。
ダダダダダッ!

あたし、階段を一段抜かしに駈け降りて。

地下に向かう。

(あ…。)


地下の一角。

崩れるように壁に寄り掛かる姿が見えた。

「リュークっ!!」

さらさらの、少し癖のある、ちょっとだけ長めの紫色の髪。

白い肌。

リュークがあたしの声に、フッ。

目を醒ました。


「…お嬢様…?」

「…。申し訳…ありません。私…」

リューク、弱々しく笑う。

そっと体を起こした、その表情。

真っ青で、あたしは思わず。

ガバッ!

前に回って、抱きしめた。


「…っお嬢様…?」

「良いからっいつもみたいに、血を吸いなさい。」


言いながら、プチプチ。



あたし、服のボタンを外す。

首筋を見せて、リュークを見る。

「ほら、飲みなさい。リューク」


「え…ですが。」

リューク、戸惑う。

「昨日も、頂いたばかりですし。」


ダァ~~っ!!


もぉっ

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